ガーシュインの音楽って、なんでこんなに楽しいの?
──「I Got Rhythm」を弾いて感じたこと──
12月にガーシュインの曲を3曲、連弾で演奏します🎹
その中でも「I Got Rhythm」を弾いていると、楽しくてたまらないんです☺️
聴いていても、弾いていても、どうしてこんなにワクワクするんだろう?と、ふと思いました。
私が感じた楽しさの秘密は、いくつかあります。
8分休符から始まるシンコペーションのリズム(拍の頭だけでなく"裏"にアクセントが来て、軽やかに跳ねるリズム) が生き生きしていること。
8分休符から始まると、「うっ」と一瞬息を止めているような感覚になりますよね。- キャッチーなメロディ(覚えやすくて耳に残るメロディ) が心に残ること。
- 和音のクラッシュ感やスピード感(音がぶつかり合うようなハーモニーと、勢いよく進むテンポ) がワクワク感を生むこと。
さらに、この曲はもともとミュージカルの曲で、意味は 「リズムが私の中にある!」「私にはリズムがあるんだ、だから大丈夫!」
という、生きる喜びやエネルギーの宣言なんです✨
お金や地位ではなく、リズム=心の躍動・音楽・愛があれば十分!
そんな明るく力強いメッセージが込められています。
ガーシュイン自身も、社交的で陽気、人を喜ばせるのが大好きで情に厚い人でした。
そして20世紀初頭のニューヨークは、多くの民族が集まり、活気あふれる都市。
進歩や自由、刺激を求めて生きる人々の中で、ガーシュインの音楽は育まれたんですね。
こうして考えると、私が「I Got Rhythm」に感じるワクワク感や楽しさは、ガーシュイン自身が込めた思いそのものなんだな、と感じます。
この楽しさを、聴いてくださる方にも感じてもらえたらうれしいです。
「何か始まるぞ!」というワクワクと、心が踊り出すよう感覚を音で伝えられたら、この上ない幸せです✨
ガーシュインの音楽には、難しいことを考えなくても心が動く"喜び"があります。
やっぱり、音楽って素晴らしいですね☺️