自信ってなんだろう?

2025年06月11日

〜ピアノをずっと続けてきた私が、今思うこと〜

私は、子どものころからピアノを続けてきました。
 でも実は、「自分に自信があるか」と聞かれると、今でも少し戸惑ってしまいます。

音楽に真剣に向き合えば向き合うほど、「まだまだだな」と感じることの方が多くて、
周りの人と比べて、自分はダメだな…と思ってしまったり、
「私はこれでいいのかな?」と、自分に問いかけてきた日々でした。
 

そんな私がピアノの先生になり、よく目にする言葉があります。

ーーピアノを習うと、できたの積み重ねで自信がつきますーー
 

正直に言うと、この言葉を生徒さんや保護者の方にそのまま伝えるのは、私には少しむずかしいです。
なぜなら、私自身が「自信を持つこと」の難しさを、身をもって知っているからです。
 

でも、最近になって少しだけ気づいたことがあります。
 
 それは、

「自信=完璧にできること」じゃなくて、

「自信=できない自分も、そのまま受け入れて、大切に思えること」かもしれない、ということです。
 

できないことがあっても、うまくいかない日があっても、
「また明日やってみよう」「今日の自分をちゃんと認めてあげよう」

そんなふうに思えるだけでも、もうそれは立派な"自信の芽"なんじゃないかなと感じるようになりました。
 

私が生徒さんたちに伝えたいのは、

「すごくなってね」ではなく、

「そのままのあなたで、だいじょうぶだよ」という気持ちです。
 

ピアノは、音を出すことだけがすべてではありません。
音のうしろにある気持ちや、がんばってきた時間、うれしかったこと、くやしかったこと…
ぜんぶが、その子の「音」になっていくと思うのです。

そんな音を、一緒に育てていけたらうれしいなと、心から思っています。

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